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NAGOYA ICT INNOVATION LAB.

鈴木 朝士(製造現場IoTツール ㈱松田電機工業所)

2022.03.07 更新

経歴

住宅設備機器メーカーの営業/販促/企画戦略を経験後、㈱松田電機工業所に入社。開発営業体制の構築に努め、主に車載向け新規製品の企画から設計開発・販路開拓に携わる。デジタル技術がより社会に浸透していく中、中小企業の製造現場に手軽に活用していただけるIoTツールを自社開発。プロトタイピングを展開するうえで基礎となるマーケティングプロモーションの実践スキルを学び、より多くのステークスホルダーに認知していただけるよう、今回なごやみらい企業創出プロジェクトに参加。

新規事業の内容

自社において製造現場の見える化を推進する中で数々のIoTツールを検討を行ったが、現場に合ったツールを見つけることができず、それなら自ら作ろうと一心発起してできたのがGenba visionです。早速、社内実装したもののなかなか使用頻度が上がらず改善結果に結びつけることができませんでした。原因は活かされた改善サイクル(データー⇒分析⇒対策⇒結果考察)から得られる便益がなければ定着はしないということでした。現場IoT導入企業の多くがデーター集積目的となり、核心は改善リードタイム短縮による人的・時間的余裕を創り出しリソースの最適を図ることで、迅速かつ正しい経営判断ができる仕組みつくりをします。

参加当時の現状

約5年前から社内改革PJ『イノベーションムーヴメント』を立ち上げ、生産管理におけるデジタル技術の実装推進を行っております。同時に、真の顧客【ミッション】【ビジョン】【ブランディング】を改めて見直した結果、第一号成果物として完成したのがGenba visionです。しかし、いざ販売を目的とすると、いわゆるマーケティング&PRのリテラシーに乏しく、チラシ一枚つくるに武骨なデザインであったり、SNSを利用したPR展開のやり方もままならない状態でした。

影響を受けたプログラムと変化

支援プログラムはプロトタイピングを展開するうえで基礎となるマーケティングプロモーション実践スキルを学び、ハンズオン支援での実演まで一貫したカリキュラムであり、行政が主催し、参加費用がかからないことが他にはない魅力となっています。プログラムに参加したことでGenba visionにおいての製品バリュー『100の改善ノウハウ』を引出し、それを前面に活かしたプロモーションを体現することができました。そのプロセスは会社の財産です。現在、顧客獲得とともにブラッシュアップされ、新たな事業の柱として期待されております。

今後の展開

弊社はお客様に体感していただく工場『ブランディングファクトリー※造語』を目指します。海外生産にも負けない、中小製造業自らイノベーションを起こすことのできる企業文化につくりあげることを目的に、課題の本質に気づいていただき一緒に解決していくモデルを展開していきたいと考えております。少子高齢化による労働力不足、属人化課題を迎えるにあたり、自動/ロボット化の多様技術を企業間で共用し、システマチックに稼働するハブ的役割を担ってまいります。