成果実績

NAGOYA WOMEN STARTUP LAB.

早崎 知代(株式会社mealwell)

2022.03.07 更新

経歴

大学卒業後、管理栄養士の資格取得。乳業メーカーで医療用食品の営業職に従事。主に病院等を担当し、終末期の「食」に関わる。メーカーでの経験から予防医療に興味を持ち、食の専門紙の会社にて食関連イベントのディレクター職を経験。後にエビデンスに基づいた情報と現場経験の重要性を感じ病院に入職。2013年から管理栄養士として糖尿病の指導を中心に経験を積むと同時に、料理を通じて健康とおいしく食べることを伝えるべく個人事業主として料理教室や食育教室を開催。2021年、食で健康を支援する事業を展開する株式会社mealwell設立。

新規事業の内容

食をテーマにヘルスケアなど予防医療に関連した行動変容をサポートする事業を展開しています。管理栄養士が関わることでうまれる栄養面と健康面の付加価値を強みに、健康意識の向上をサポートすべく、自社他社含め、食や健康に関するイベントの企画・商品開発・レシピ開発・栄養監修などのコンテンツの企画・制作と、自社企画食品のD2C販売を行っています。「栄養バランスの整った食事はむずかしく継続しにくい」といった問題を解決するために、栄養バランスが1パックでカンタンに補えるヘルシースープ「ススススープ」を開発しました。スープ(モノ)×情報×体験のかけ合わせで、食の側面からヘルスケア支援をします。

参加当時の現状

3年前に参加した当初は「食とヘルスケア」をテーマにし、ヘルスケアのなかでも 「予防」に関することをやっていきたいと考えていました。しかし、なにをするかどんなサービスをだれに提供するのかは決まっていませんでした。市場調査をしたいと思っていたものの、情報が得られないままで市場を掴むことができず、決めきれない状態でした。今年度のはじめも、あいかわらず市場がぼんやりしていたのですが、ちょっと発想を変えてなにか一つ作ってみて、それを元に展開していったほうが早いと思いスープを作りました。スープを食べていただき、その反応を聞きながら市場の解像度を上げたいと思い参加しました。

影響を受けたプログラムと変化

フェーズが変わってきたことで、資金調達とファイナンスの話が参考になりました。インターネットで調べてもなかなか出てこない切り口での経営を知ることができ、経営と商品を連動して考えられるようになりました。これまでは、事業はひとりでやったほうがコスパもいいし個人事業でいいと思っていましたが、出資の話を聞いて、ひとりでやるのはマイナス要素もあると気づきました。個人事業のままだと「誰もその事業に賛同していないということだね」 「一緒に走ってくれる人がいないんだ」「ひとりでやってて病気で倒れたらどうするの」と見られてしまう場合もある。個人事業でのリスク面に気づくことができ、個人事業と法人との受け止め方が変わったことで法人化を早急に進めました。法人化を進めることで組織として事業を展開していくことをより意識するようになってきました。

今後の展開

ブランド力の強化が課題だと思っているので、発信に力をいれながら「ススススープ」の世界観を伝えていきます。ブランド力を強化することで、必要な人に必要な時に届くようなサービスにし、販路も開拓し価格も買いやすいものにしていきたいです。毎日の暮らしのなかで、ちょっと自分を高めたい、整えたいと思う時ってあると思うんです。カラダのなかから整えたいときに使うもの=ススススープと印象付けたいです。「スープでととのう1週間のプログラム」のように、モノとプログラムをあわせたサービスを考えています。スープのような商品は世の中にたくさんあるけれど、商品のその先にあるプログラムがわたしの”売り”だと思っています。